こんにちは!東京農工大学宇宙工学研究部Lightusです。
今年8月に開催される第18回能代宇宙イベントに関連した、Lightusの活動についてお知らせします。

ロケット班

Lightusロケット班は、能代宇宙イベントでのハイブリッドロケット1機の陸打ちを目指して準備を進めていましたが、6月23日に打上を断念する決定を下しました。断念に至った主な理由は以下の通りです。

① GSE製作について
2019年から進められていた自団体GSEの製作について、新型コロナウイルスの影響で2年近く製作が凍結されていましたが、今年3月の第22回伊豆大島共同打上実験への参加後、製作を再開しました。製作を再開した時点で配管関係は概ね完成しており、あとは電気系統を残すのみ、という状況でした。しかしながら、電気系統の完成後6月に実施したO₂およびN₂ラインのリークチェックの際に配管のミスやリークが複数見つかり、配管について見直しを余儀なくされました。

② 初の燃焼試験の実施について
①に関連して、6月下旬から7月上旬を目途に、農工大小金井キャンパスまたは府中キャンパスでの自団体初の燃焼試験の実施を目指して準備を行っていました。しかし,GSE配管について見直しが必要となったことや、GSEの安全な運用に関する知識が不足していることから、期限内の実施が困難であると判断しました。

③ ロケットの製作状況について
GSE製作や燃焼試験の準備の影響で、ロケットの製作がスケジュール通り進んでいませんでした。このまま製作を続けても、知識の少ない新入生があまり参加できない形で2,3年生が時間に追われて製作することになってしまい、これでは多くの方のご協力を頂いて、また多くの金銭的、時間的リソースを費やすにも関わらず、十分な意義を得られないのではないか、という懸念がありました。

④ 団体運営に関する問題について
活動制限が原因で、現在弊団体を主導する学部2、3年生について、能代宇宙イベントへの参加を表明した4月の時点で、Lightusとして本格的に活動を始めてからまだ半年程度、という状況でした。それに関連して、慢性的な問題であった次年度への引継ぎの不足が、活動時間の不足により今年は特に顕著になりました。その中で、3月の伊豆大島から8月の能代までに、自分たちが行われた経験も行った経験もない新歓活動や、計画から2年以上経過しているGSEの製作、初の燃焼試験の実施、新しいロケットの製作など、知識や経験が不足している中で新しく行うべきことが集中してしまい、特に時間的なリソースが大きく不足する状況となりました。また、今年度は20人近くの新入生を迎えることができたにもかかわらず、ノウハウの不足から十分な新入生教育が行えていないという状況がありました。

ロケット班は、8月の能代宇宙イベントでのハイブリッドロケットの打上を断念する代わりに、11月の伊豆大島共同打上実験での打上を目指すこととなりました。今後は、11月の伊豆大島に向けて、新入生教育を十分に行ったうえで、ロケットの製作や燃焼試験の準備を改めて進めていく所存です。

CanSat班

CanSat班は、能代宇宙イベントCanSat競技へのランバック部門での出場を目指して製作を進めています。活動制限後初の機体製作かつランバック部門への出場は当団体初ではありますが、より良い結果を残せるよう全力を尽くしていきます。

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