はじめに

 東京農工大学宇宙工学研究部Lightusでは、株式会社JLCPCB様よりプリント基板を提供していただいています。

 株式会社JLCPCBは、プリント基板の製造を請け負う会社です。新規登録者に$60クーポンを配布しているので、ぜひご利用してみてください。

https://jlcpcb.com/JPV

 基板自体の性能もよく、DHLを使えば1週間程度で届くようになっており、利便性がとても良いです。弊団体でも、基板のほとんどをJLCPCBに製造を依頼しています。

目次

CanSat班について

 当団体ではCanSatと呼ばれる「空き缶サイズの模擬人工衛星」の制作を行っています。今回、2024年8月に行われる第20回能代宇宙イベントのランバック部門に出場するため、同年4月から機体制作を始めました。

 今回出場したランバック部門では「ドローンで機体を投下させたのち、減速して着地後走行制御により目標地点にどれだけ近づけるか」を競います。

 能代宇宙イベントには毎年参加していますが、制作期間が約4か月と短いことは初めてでした。また前年度は制作が間に合わず、参加を辞退したこともあり、スケジュール管理に重点を置きました。

今回の制御方法

 制御方法には位置情報と画像認識の2つを採用しました。今回の機体は以下のような動作をするように制作を行いました。

今回の基板

 2つの制御方法のために、マイコンの他にGPSモジュールとカメラを搭載しました。その他には、電源電圧の調整用のコンバータ、モーター制御を行うモータードライバーなどの基本部品も搭載しました。

 今回の基板は「扱いやすさ」を重視して設計しました。各部品間の空間を十分に取ることや、取り外すことができる部品を増やして整備しやすくする工夫を施しました。

次回基板の改善点

 一方で今回の基板実装後、実際に使用していて気づいた点がいくつかありました。

  • マイコンの接続端子差込口をモータードライバーが邪魔して端子を差し込めない
  • マイコンが基板上のピンソケットとのみ接続されており固定ができず不安定
  • 着地検知用のピンを挿すソケットがすぐに壊れてしまう
  • ターミナルブロックの使用で接続が不安定な箇所がある

 これらの問題は基板設計時に修正すべき箇所であったので、次回以降部品選びも含めて改善していきたいと思います。

最後に

 今回の成績としては、2024年度 前期活動報告の通りゴールまでたどり着くことはできませんでしたが、期日までに機体制作を完了し、競技に参加することができました。基板を改善しつつ、来年こそゴールできるように制作に取り組んでいきたいと思います。
 最後に、プリント基板をご提供いただきました株式会社JLCPCB様に感謝申し上げます。

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