こんにちは!東京農工大学宇宙工学研究部Lightusです。
2025年度前期の活動についてお知らせします。

目次

  1. 全体概要
  2. 推進系
  3. 構造系
  4. 電装系
  5. シミュレーション系
  6. CanSat
  7. 今後の予定

1.全体概要

2025年度前期は、新入生約15人が加入し、団体として、30人を超えるまでに成長してきました。団体としても、今年度で11年目を向かえ、新たな出発を切ってまいります。
 今期は、ロケット班・CanSat班ともに、第21回能代宇宙イベントに参加しました。ロケット班では、新入生の教育に重きを置き、製作から当日運用に至るまで、新入生を中心とする新たな体制で臨みました。14号機である”青煌”は、無事打上に成功、機体回収を達成しました。
 CanSat班では、新入生と現役生が分かれて、異なる競技部門に出場しました。新入生は、オーソドックスなランバック競技部門。現役生は、ミッション部門に出場しました。どちらのチームも健闘し、多くのことを吸収することができました。

2.推進系

 今期の活動では、陸打ち仕様の自作エンジン『熾陽』を14機体目となる「青煌」に搭載することを目標に、燃焼試験を重ねてきました。その際、新入生にGSEの展開の仕方や、エンジンの組み立て等の練習も複数回行い、今回の能代宇宙イベントに向けて一人一人が行動できるよう、新入生の育成にも力を入れました。
 残念ながら、自作エンジンのGO/NOGO最終決定となる燃焼試験で破壊制御を起こし、今回の能代宇宙イベントでは自作エンジンの搭載とはならずHyperTek製のエンジンを使用しました。ボンベ開栓後、電磁弁からリークが発生するというトラブルもありましたが、慌てることなく対応し、無事点火し打ち上げることができました。当日は燃焼班の一人一人が練習通りのパフォーマンスを発揮できたと感じています。

3.構造系

 本機体は「新入生機体」として、次世代のメンバーへの技術継承を行うことを第一の目標としました。減速機構には、縦開放方式(ストッパーを回転させてツメの噛み合いを解き、バネの弾性力によってノーズ部分を分離することで、パラシュートを展開する方式)を採用しました。
 打ち上げ実験では、残念ながら減速機構に不具合が発生し、パラシュートが開放されず弾道落下となりましたが、機体は無事に回収することに成功しました。
 今回の活動では、機体の設計から製作、そして打ち上げ当日の組み上げまで、一連の開発プロセスを新入生を含めたメンバー全員で進められたことに大きな意義があったと感じています。

4.電装系

 今回の電装系では、新入生の教育に重きを置き、”Back to Basic”の元、原点に立ち返り、最小の構成で信頼性向上に努めました。残念ながら、開放機構は動作せずという結果になってしまいましたが、様々な知見を得ることができました。同時に、電子部品の供給不足に伴い、新たなセンサモジュールの開発なども進めてまいりました。

5.シミュレーション系

 今回、青煌の飛行シミュレーションには前回同様にオープンソースを用いましたが、オープンソースのソフトでは自分たちのロケットに合わせた細かな条件設定や高精度な解析が難しいという課題が浮き彫りになりました。より正確な解析を行うためには自作の方が柔軟に対応できると改めて実感しました。後期の活動では次回以降の打ち上げに向けた自作シミュレーションの開発に注力していきます。

6.CanSat

 今期は、新入生と現役生がそれぞれチームを構成し、異なる競技部門に出場しました。いずれも、新しいことばかりで苦戦することが多くありました。しかしながら、無事競技に参加し、ドローンからの投下およパラシュートによる安全な減速落下と自走を達成することができました。

7.今後の予定

 ロケット班では、来年3月に行われる伊豆大島共同打上実験において、団体初となる海上回収に挑戦します。推進系では、より高推力のエンジン開発を進めています。構造系では、より軽量化および浸水対策、ロール制御機構など新技術の開発を進めています。電装系では、開発した新センサモジュールを使用し、より高度な計測や今までの反省を生かし、信頼性を向上に努めています。現在製作してる15号機”翡翠”は、現在の3年生の集大成とも呼べる機体となっており、過去最高の信頼性と高度なミッションを目指し、製作を行っています。
 CanSat班では、鳥取ローバーチャレンジという団体としては、新たな大会に新入生が挑戦します。初めてのことばかりで、苦戦は間違いないところですが、チームで協力し成功を目指していきます!!

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